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“無限に広がる大宇宙・・・” ヤマトに欠かせないこの冒頭のナレーションに心がすーっと鎮まっていく。続いて流れ出す川島和子のスキャット。シンプルにして深く、優しさに満ちあふれながらも無性に切ない、少なくとも私の世代なら知らない人はいないであろう、故・宮川泰が残した極上の美しいメロディ・・・。 ああ、ヤマトだ。ヤマトが帰ってきた。 そんな思いで観始めた。敵のあのキャラがあんな姿になるとは夢にも思わず・・・。 【以下ネタバレあり】 作品は良くも悪くも西崎ヤマトそのもの。謎の天体の接近と異星人の攻撃により地球消滅の危機が迫り、眠りについていたヤマトが再び発進・・・ぶっちゃけこれは「さらば」や「完結編」とまったく同じである。“謎の天体”の胡散臭さ(笑)も健在で、本作のカスケードブラックホールも白色彗星やアクエリアス並みにウソっぽい・・・のにホントっぽい。(余談だが白色彗星を見た小学低学年の私は、その後しばらくの間彗星とは進行方向の反対側に尾を引きながら移動しているものだとすっかり信じ込んでしまったという悲しい過去がある) 加えて本作では原案があの某知事ということもあり、西崎氏の世界観の中にかつて日本が歩んできた苦い歴史を連想させるような、あるいは現在の国際情勢を揶揄するかのような設定もあれこれと見受けられる。まあそれもアイデアだしそれはそれでいいのだが、ヤマトシリーズお約束でもある自己犠牲の描写が“特攻”という形で安易に何度も描かれた点は残念だった。 「さらば」で彗星帝国の巨大戦艦に向かった古代、あるいは「完結編」でアクエリアスの水柱を“撃った”沖田。両者がその決断をするのは最後の最後で、すべてをやり尽くしあとはそれしか手がない状況での苦渋の選択だった。そしてそれが作品のクライマックスになるから我々は心を打たれたのだ。けっして安直な特攻の美学を容認したわけではない。 序盤でヤマトが移民船の盾になるあたりは、敵のゴルイ提督が心を動かされるのも含めむしろヤマトらしくてよかったのだが、大村副長やその後の提督のあれは・・・う〜ん、私にはちょっと後味が悪かった。 終盤に明らかになってくるカスケードブラックホールの正体、そしてSUS国メッツラー総督の正体と、ここまで行っちゃうともはやヤマトではない気もした。どうやら本作は復活篇の序章に過ぎないようだが、今後の敵が“あっち側”の存在となると・・・。 ヤマトと切り離すことの出来ないものに宮川泰の音楽がある。すでに故人である彼が本作の音楽に参加することは無理としても、もしかすると宮川彬良の参加があるのではないかと密かに期待していた私。その明るいキャラクターから音楽性まで見事に受け継がれている彬良氏ならば、オリジナル曲を託してもいいだろうと。 けっきょく彼は参加せず。それでもうれしかったのはTHE ALFEEの主題歌以外では別の作曲家によるオリジナル曲を作らなかったこと。こだわらない方もいるかもしれないし、むしろ復活篇のためのオリジナルを希望する声も多いかもしれないが私はダメだ。ヤマトの音楽はやっぱり宮川泰じゃなくっちゃ! コスモパルサー隊が最初に発艦していくシーンで流れるのが「新たなる旅立ち」以降コスモタイガーIIの戦闘シーンに欠かせない「新コスモタイガー」のアレンジ版であったり、クライマックスで古代が波動砲を撃つシーンで流れるのが「さらば」で使われた「大いなる愛」のアレンジ版(オリジナルで当時ピアノを弾いているのが故・羽田健太郎)だったりと、宮川音楽をきちんと継承する製作サイドの姿勢は宮川ファンとしてうれしい限りである。 公開前のテレビ特番で知り、また同い年の同僚たちと話題になっていたのが新波動砲。波動炉心6連の新しい波動エンジンと、それにより“6連射が可能となった”トランジッション波動砲・・・って。 ちょ、ちょっと待て! 波動砲は一発勝負だからこそ艦長や戦闘班長の慎重な決断が迫られておもしろいんじゃないか。6連射なんてできちゃったたらツマランだろ・・・とイヤ〜な予感がしていたのだが、まあこれは後半の大きな戦闘で5連射プラス1発という上手い使い方をしていたのでよしとしよう。さらにクライマックスでは第3艦橋ECIの折原がある数値を計算し終えた時に、それまで掛かっていたプロテクトが解除され新たな使い方まで登場したし。 新戦闘機コスモパルサーも気になっていたメカのひとつ。前作までの名機コスモタイガーIIの後継機ともなれば気になって当然。予告や公式サイトの静止画ではどうもそのスタイルが把握できずにいたのだが、いざスクリーンでしっかり見てみるとこれがまたカッコよかった。主翼を折りたたんで機体左右に爆装する重爆タイプなど最初は同型機だとは気付かなかったよ。 パイロットが操縦桿を両手でしっかと握る時代錯誤な描写もヤマトならOKなのだ。どうせなら無線交信はヘルメット内蔵のヘッドセットではなく、カールコードのハンドマイクでやってほしかったくらいである。それがヤマト!(爆) そうそう。艦内格納庫でWINGFOLD状態の機があり(重爆換装中か?)、その翼下面に描かれた「乾坤一擲」の4文字に私はシビれてしまった。こういうの、好きなんだよねぇ。 機体表面の各マーキングも実在の戦闘機に近く、特に「CAUTION」「BEWARE」「フムナ」などの警告表示は、誰が・どういう時に・どういう向きから・何のために見る注意書きなのかのイメージがきちんとなされていて、某宇宙ロボットアニメのそれよりもはるかにリアリティがあった。 (12/19追記:故事成語「乾坤一擲」は、主翼ではなくそこに搭載された魚雷にペイントされているようです) 本作ではメカがCGでキャラは一般的な2Dアニメで描かれる。このパターンの成功例は昨年の『スカイ・クロラ』で、それはかっちりとしたメカ描写とそれに対する独特のタッチのキャラ絵が不思議なバランスを作り出したからだと思っている。でなければ違和感があって当然なのだ。で、本作は残念ながらその違和感が終始漂った。次回作ではもう少しバランスを取るべきだろう。てかヤマトはCGじゃなくてもいいんじゃないかなあ。 音楽とメカ設定は高い評価をしたい一方で、ストーリー設定やCGの使い方についての満足度はいまひとつ。それでも迫力やそこからくる見応えはなかなかのものなので、きっと初期からヤマトを追い続けている世代ほど感想を語るのが難しい作品と言えるかもしれない。 私は「さらば」がシリーズ最高だと考えている。生きること、愛すること、勇気を持つこと。あの作品には大きなメッセージがたくさんあった。大人になってからも繰り返し観ているが、それらが色あせることのない傑作である。今回の復活劇は素直に喜びたいが、これを超えるだけのパワーはもうヤマトにはないのだろう。 「さらば」と銘打ち主人公たちを死なせたにもかかわらず、その後も30年にわたって繰り返される続編の登場に当時のファンがどこまで食い付いていくか。そもそも若い世代は本作をどう観たのか。 エンドロール最後に映し出された「復活篇 第一部 完」の文字に場内で起こったどよめきがそのあたりを暗示しているような気がした。 ☆拙ブログ関連過去記事 『宮川泰と宇宙戦艦ヤマト』2006/03/22 『羽田健太郎とヤマトと「大いなる愛」』2007/06/10 ☆『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』公式サイト |
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『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』 5年の遅れを取り戻せるか?
長い年月であった。 『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』の最初の制作発表は1994年だから、もう15年になる。 この間、長引く裁判をはじめ数々の&... ...続きを見る |
映画のブログ 2009/12/13 15:49 |
映画「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」@東京国際フォーラム ホールA
客入りは1階席はほぼ満席、2階席は未確認。 宇宙戦艦ヤマト復活篇オリジナルサウンドトラック 映画の話 西暦2220年、太陽の300倍の質量を持ち、光をも飲み込む暗黒の天体、移動性ブラックホールが宇宙から地球へと迫っていた。地球連邦政府は、移民船団を組織... ...続きを見る |
masalaの辛口映画館 2009/12/13 17:47 |
『宇宙戦艦ヤマト/復活篇』(2009)
「宇宙戦艦ヤマト」が復活することを最初に知ったのは、『完結編』公開してまもなくのこと。 そして具体的に動き始めたことを知ったのは、今から15年ほど前の話。 その間にも、そしてその後でも度々「ヤマト」復活の話題は飛び交ったものの実現に至らず、もはやこの日を迎えることが出来るとは思っていなかった・・・。 スクリーンに新しい「ヤマト」の映像が映し出され、そして劇場を後にした今でも、半ば信じられないような心持である。 ...続きを見る |
【徒然なるままに・・・】 2009/12/13 20:33 |
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」 旧作の粗悪コピー
体力の限界に挑む一日3本観賞の3本目は「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」です。 日本のア ...続きを見る |
はらやんの映画徒然草 2009/12/13 22:09 |
[映画『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』を観た]
☆午前中に観た『ワンピース』以上に、判断を公言するのが難しい作品である^^; ...続きを見る |
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッド... 2009/12/14 03:34 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」監督:西崎義展声の出演:山寺宏一、伊武雅刀、藤村歩、由愛典子、茶風林、古谷徹、伊藤健太郎、浪川大輔、柚木涼香配給:東宝概要:宇宙戦艦ヤマトがアクエリアスの海に沈んで17年、時に西暦2220年、地球人類は未曽有の危機に直面していた。太... ...続きを見る |
マー坊君の映画ぶろぐ 2009/12/14 12:38 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
1983年の『宇宙戦艦ヤマト 完結編』から26年ぶりに製作された劇場版映画。 完結編から17年後を舞台に38歳になったヤマト艦長・古代進の活躍を描く。西暦2220年、移動性巨大ブラックホールが太陽系に接近してきて、その ルートから地球が確実に飲みこまれることが判明したた.. ...続きを見る |
だらだら無気力ブログ 2009/12/14 23:17 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
日本アニメ史上に残る名作『宇宙戦艦ヤマト』、1983年の『宇宙戦艦ヤマト 完結篇』から26年の時を経てフルCGで甦ったのが本作だ。「完結篇」から17年後を舞台にした本作では38歳になった艦長・古代進はもちろんのこと、古代雪、真田志郎、佐渡酒造、アナライザーといったお馴染みのキャラクターに加え、古代の娘・美雪やまだ若い乗員たちが登場する。監督はシリーズと同じ西崎義展。 ...続きを見る |
LOVE Cinemas 調布 2009/12/14 23:32 |
劇場用アニメーション映画 宇宙戦艦ヤマト 復活篇
移動性ブラックホールが太陽系に接近し、人類の地球外への移住が始まった。 2万7000光年先にあるサイラム恒星系の惑星アマールへの第1次移民船団は謎の艦隊による襲撃を受け、責任者・古代雪は消息を絶つ。 第2次移民船団も行方不明となり、伝説の男・雪の夫である古代進が、再建された宇宙戦艦ヤマト艦長に任命される。 2220年、地球消滅まで、あと3ヶ月…。 SFアニメ。 ...続きを見る |
象のロケット 2009/12/15 00:47 |
劇場用アニメーション映画 「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」
<<ストーリー>>西暦2220年、太陽の300倍の質量を持ち、光をも飲み込む暗黒の天体、移動性ブラックホールが宇宙から地球へと迫っていた。地球連邦政府は、移民船団を組織。サイラム恒星系アマールへの移民を決行するが、謎の大艦隊の攻撃に遭い、船団が壊滅。古代進は移民船 ...続きを見る |
映画君の毎日 2009/12/15 02:01 |
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」地球を救うためにパワーアップして戻ってきたヤマト復活の戦い
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」は1974年に放送されたアニメ宇宙戦艦ヤマトの劇場版最新作でアクエリアスの海に沈んだヤマトがブラックホールの未曾有の危機に復活し人類を第2の地球へ移住させる任務につくが、謎の国家の攻撃を受けてその国家と戦うストーリーである。映画... ...続きを見る |
オールマイティにコメンテート 2009/12/16 23:52 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇/山寺宏一、伊武雅刀
宇宙戦艦ヤマトが水の惑星アクエリアスに沈んでからどれだけの月日が経ったのでしょうか。あの日本が誇るスペースオペラの名作が復活するなんて夢のようです。といってもかつてもいろんな手を使って復活し稼ぎまくっていたシリーズ作品なんですけどね(笑)。大ファンだった作.... ...続きを見る |
カノンな日々 2009/12/17 07:27 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇 第1部
【宇宙戦艦ヤマト 復活篇 第1部】 ★★★★ 映画(37)ストーリー 西暦2217年、移動性の巨大ブラックホールが太陽系に接近、地球が呑み込 ...続きを見る |
りらの感想日記♪ 2009/12/17 23:21 |
『宇宙戦艦ヤマト 復活編』
ヤマトは再放送などで見ていました。スクリーンで見るのは初めて。先日、平日朝一番の回に妹と行きました。会員サービスデーというのもあるんでしょうか、平日にしては割と入っていました。 ...続きを見る |
みゆみゆの徒然日記 2009/12/19 21:23 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
公開:2009/12/12製作国:日本上映時間:135分監督:西崎義展声の出演:山寺宏一、伊武雅刀、茶風林、古谷徹、青野武、永井一郎、緒方賢一、井上和彦、子安武人愛のために戦え!Story:西暦2220年、太陽の300倍の質量を持ち、光をも飲み込む暗黒の天体、移動性ブラックホール... ...続きを見る |
映画鑑賞★日記・・・ 2009/12/21 11:21 |
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」
こんなに映画を見に行くのに悩んだことはありません{/m_0143/} だって、はぎおにとって子供の頃の「宝物」{/m_0192/}だったから・・・ 続編ができて「ガッカリ」{/m_0156/}すること、結構あるじゃないですか。 でもやっぱり気になるし・・・ ...続きを見る |
はぎおの「ツボ」note 2009/12/30 21:00 |
「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」まだだ、まだ終わらんよ!
[宇宙戦艦ヤマト 復活編] ブログ村キーワード “ヤマト復活!”「完結篇」から26年の時を経て、ヤマトが帰ってきた。「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」(東宝)。とは言っても、いまどきの若い人たちには『何のこっちゃ?』って感じじゃないでしょうか? ...続きを見る |
シネマ親父の“日々是妄言” 2010/01/07 00:41 |
宇宙戦艦ヤマト 復活篇
テレビアニメの宇宙戦艦ヤマトを楽しんだ世代にとっては、昔の思い出を呼び起こしてくれる。ヤマトの獅子奮迅の戦いぶりと、日本フィルの音楽が気分を高めてくれた。でも残念ながら、巨大なエンディングクレジットの文字がぶち壊してくれた。 ...続きを見る |
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ve... 2010/01/07 20:45 |
劇場版『宇宙戦艦ヤマト 復活篇』
・・・を見てきました。 アニメ声優会広h(以下略) ...続きを見る |
アニ声活動日誌。(早稲田大学アニメ声優会... 2010/01/09 22:52 |
宇宙戦艦ヤマト復活篇
宇宙戦艦ヤマト、26年ぶりの復活です。ストーリーは前作から17年後の世界が舞台です。観客の年齢は、『マクロスF』のときよりも、明らかに高め。まぁ、前作までを観たことが無いと劇場まで観に来ないでしょうが。ヤマトがアクエリアスの海に沈んでから17年後の西暦2230年... ...続きを見る |
がらくた別館 映画・漫画いろいろ日記 2010/01/10 05:02 |
No.001 「宇宙戦艦ヤマト 復活篇」 (2009年 135分 ビスタ)
監督 西崎義展 出演 山寺宏一 伊武雅刀 藤村歩 ...続きを見る |
MOVIE KINGDOM ? 2010/01/18 00:56 |
| 内 容 | ニックネーム/日時 |
|---|---|
>宮川彬良 |
kmk 2009/12/13 18:02 |
kmkさん、こんばんは♪ |
SOAR 2009/12/13 19:42 |
SOARさん、こんばんは! |
はらやん URL 2009/12/16 21:49 |
突然で申しわけありません。現在2009年の映画ベストテンを選ぶ企画「日本インターネット映画大賞」を開催中です。投票は1/14(木)締切です。ふるってご参加いただくようよろしくお願いいたします。 |
日本インターネット映画大賞 URL 2009/12/18 23:25 |
はらやんさん、こんばんは♪ |
SOAR 2009/12/19 14:15 |
日本インターネット映画大賞様、投票参加のお知らせありがとうございます。 |
SOAR 2009/12/19 14:22 |
こんばんは! |
みゆみゆ URL 2009/12/19 21:31 |
みゆみゆさん、こんばんは♪ |
SOAR 2009/12/20 19:28 |
いやー、熱く語られたので、すっごくよく様子がわかって感謝です! |
ちゃいむ URL 2009/12/28 13:24 |
ちゃいむさん、こんにちは♪ |
SOAR 2009/12/28 15:25 |
初めまして。はぎおといいます。 |
はぎお URL 2009/12/30 21:22 |
はぎおさん、こんばんは♪ |
SOAR 2009/12/31 00:25 |
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