荒川静香の笑顔

トリノオリンピック金メダリストの荒川静香選手が、競技からの引退とプロスケーターへの転向を表明した。

以前から彼女のファンだった私としては正直残念な思いもある。しかし、2004年に世界を制した彼女がその後の挫折を乗り越えトリノであらためて世界の頂点に立ったことを考えると、プロ転向のタイミングはまさに今なのかもしれない。

今夜行われた会見の模様をNHKのサンデースポーツ冒頭で見た。トリノの時からそうなのだが、会見の席での彼女の表情はいつもせいせいとした笑顔だ。そしてそこから生まれる言葉は常に明快である。歯切れがよい。言葉はきちんと選びながらも自分の意思はあやふやにすることなく伝えてくる。そして今夜の表情はいつも以上に晴れ晴れとしていたのが印象的だった。

トリノに出場したスルツカヤやリアシェンコの年齢からすれば、荒川静香のバンクーバーオリンピック代表も充分あり得たはずだが、まあ彼女が下した決断は尊重しなければなるまい。

前述サンデースポーツの最後は、エンディングテーマをBGMに彼女の会見での言葉で締めくくられた。そのエンディングテーマ、D.D.Dの『心の扉』の歌詞が、まるでドルトムントからトリノまでの彼女の努力と栄光を称えてるように聞こえたのは私だけではないはず。
負けない心 君の誇り 折れない心 誓った言葉

くじけそうな長い夜 追いつめられ立ち止まっても
逃げはしないと 前を見つめて

探していた宝物 まぶしいほど美しいもの
両手を伸ばし 抱きしめよう

            D.D.D 『心の扉』より引用

“探し続けていたまぶしい宝物”をトリノでやっと手にした荒川選手。その彼女が選んだこれからの新たなスケート人生を、私もまた応援し続けたいと思う。

Heart(初回)
Heart(初回)

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