『エネミー・ライン』・・・あ、海に浮かぶウィルソン見っけ!(笑)

派手な空中戦や地上戦シーン満載の作品と思っていたらちょっと違った。では期待はずれだったかというとそんなことはなく、なかなか楽しめた。(レンタルDVD)

【多少ネタバレあり】
アドリア海に展開する空母カールビンソンから偵察任務で発艦したF/A-18Fスーパーホーネット。停戦協定中のボスニア上空へ侵入し地上のセルビア人勢力の“ある行動”を、機体に搭載されたIDEMカメラで撮影する。ところがそれに気付いたセルビア側が地対空ミサイルを発射。ホーネットは撃墜され、脱出したパイロットとナビゲーターは敵地に取り残されてしまう・・・。

まずは序盤のF/A-18Fスーパーホーネットのシーンが圧巻。飛行機好きの私がこれまで観てきた数々の空中戦シーンの中でも屈指の名シーンだと思う。(スパホかっこいい~♪)

ナビゲーターのバーネット大尉(オーウェン・ウィルソン)とパイロットのスタックハウス大尉(ガブリエル・マクト)が、追尾してくる対空ミサイルを振り切ろうと懸命な操縦を続ける。が、連続発射したフレアにも散布したチャフにも惑わされることなく執拗に追ってくる2基のミサイル。
バーネットの機転により投下したドロップタンクの爆発が囮となって1基を回避するものの、けっきょく残る1基が命中し二人は射出座席で脱出する。

そうそう、この射出座席のロケットモーター作動シーケンスを視覚的に表現した映像はおもしろいと思った。映画的に必要あるかないかはともかく(笑)

脱出後空中で彼らが切り離した座席のひとつが、崩れかけた女神像の立つ雪原に落下するシーンが印象的に描かれているのだが、これはラストでわかる仕掛けになっている。(この座席には回収すべき“ある物”が取り付けられていた)

大至急部下の救出作戦を遂行しようとするレイガード提督(ジーン・ハックマン)に、NATO上層部から圧力がかかる。停戦協定中の敵地に強行侵入しての救出作戦は許可できないというのだ。

このあたりは同類の映画の中では異色な印象を受けた。
救出作戦は最優先事項であり国家間の取り決めなどよりアメリカ人を助けることのほうが大事。
こんな描かれ方がハリウッド映画では一般的だ。そして救出された人間と救出にかかわった人間は英雄となりハッピーエンド。そこには“正義のアメリカ万歳”的なある種のプロパガンダがあるわけだが、この作品ではそう簡単にはいかない。けっきょく部下の救出に全力をかけたレイガードは最後で“窓際”へ左遷されてしまうし。
現実的といえば現実的だけど、後味が悪いようでもある。やはりハリウッド映画は多少強引であっても“アメリカ万歳”なノリがあったほうが感情移入もしやすいし、なにより盛り上がるのかもしれないな。

あ、トム・ハンクス主演の『キャスト・アウェイ』を観た人だけが笑えるシーンあり!

バーネット役のオーウェン・ウィルソンが波間に漂うボールに向かって、「ウィルソ~ン!!」

・・・ウィルソンてば、トムが見失ったあとアドリア海に流れ着いてたのね~♪(笑)

エネミー・ライン〈特別編〉
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この記事へのコメント

2006年06月14日 21:45
チャーリー・シーンの「ホット・ショット」もいろんな映画を知ってると面白い場面があったなぁ。めちゃめちゃ、くだらないけれど。
SOAR
2006年06月14日 22:23
ちゅうさん、こんばんは♪
「ホット・ショット」!その昔同僚たちと見て大爆笑だったのが、緊急脱出のため射出座席(EJECTION SEAT)を作動させようと“EJECT”ボタンを押すと、カセットテープがびょーんと出てきちゃうシーン。
そのイジェクトかいっ!?
2006年06月15日 23:16
「2」だったかランボー?機関銃の玉が山盛りになっちゃうシーンが目に焼きついています。
くだらない映画つながりでは「裸の銃を持つ男」もヤバイですね(笑)あー、なんか笑える映画が観たーい。
SOAR
2006年06月16日 21:46
「2」はあまり記憶ないんです。見たはずだけどなあ。
ところで“くだらない映画つながり”はご勘弁ですよう!『エネミー・ライン』はユーゴ紛争が背景にあるシリアスな作品です。誤解のないよう。
ドイツワールドカップで日曜に日本と対戦するクロアチアも、この内戦の末に独立を果たした国ですよね。

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