冥王星の降格とホルストの組曲『惑星』

国際天文学連合(IAU)総会での採択により、冥王星が矮惑星に降格された。冥王星がなくなったわけではないが、子供の頃から「すいきんちかもくどってんかいめい」と覚え親しんできた太陽系を構成する惑星が、9つから8つに減ったことはさびしくもあるような・・・。

このニュースを聞いたとき私がまず思ったのは、グスターヴ・ホルスト作曲の、組曲『惑星』のことである。もともと管弦楽曲として人気のある作品で、第4曲『木星』をポップスアレンジした平原綾香『Jupiter』で知名度もさらにアップしたこの曲の初演は1920年。1930年に発見されることになる冥王星のことなど当時のホルストが(いや世界中のすべての人が)知るはずもなく、よって組曲『惑星』は『海王星』までの7曲で構成されている。

冥王星が発見されたときホルストはどう思っただろう・・・なんて考えるとなんだかおもしろい。

新たに『冥王星』を書き加えようと思ったかもしれない。でもそうとなると『海王星』の消えゆく女声コーラスによるエンディングもいじらなければならなかっただろうから、けっきょくのところなんとも釈然としない思いで、宇宙の彼方の冥王星を見上げたかもしれない。
今回の採択は、教科書、博物館、占星術、そしてディズニーと多方面に影響を与えるようだが、天国のホルストだけはニヤリとしているかもしれないな。「ほら、海王星までで正解だったろ?」と。

吹奏楽に明け暮れていたあの頃、『惑星』のCDレコード(カラヤンだったかバーンスタインだったか)を貸したのがきっかけで付き合い始めたクラリネットの彼女と、「やっぱ『木星』が一番いいよね」とか「私『火星』もけっこう好き♪」とか「うん、あの4分の5拍子!」とか、あれこれ話がはずんだこともふと思い出した。

余談だが冥王星と聞くと私は「反射衛星砲」を連想してしまう。宇宙戦艦ヤマト世代の方なら同調していただけるのではないかな~?(笑)

※ 文中で使用した「矮惑星」という言い方ですが、メディアによっては「矮小惑星」と言っています。いずれも今回定義付けされた「dwarf planet」のことで、訳語が未確定のため異なる言い方が存在しているようです。
(園芸やアクアリウムを経験されている方なら、「ドワーフ」という言葉には馴染みがありますよね♪)


ホルスト:惑星
ホルスト:惑星

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