『モンスターVSエイリアン』・・・残ったのはジャーニーとDX7だけ!?

見事に何も残らなかった・・・と言っても過言ではない(苦笑)

3D吹替えにて鑑賞。『ET』や『未知との遭遇』など往年の名作に対するオマージュが散りばめられていて楽しかったものの、作品自体は至って平凡。もっとハチャメチャな騒動でスーザンとモンスターたちが地球を救う内容を期待していたのだが、残念ながらどうもノリきれなかった。
そもそも子供向けアニメであり、その枠の中で大人のために用意したのがこうしたオマージュや小ネタ、そしてブラックな要素だったのはわかるんだけど。

インテリ肌のコックローチ博士、威勢のいい半魚人いや半魚猿のミッシング・リンク、愛嬌あるゼラチン質のボブ、そしてかつて東京に現れたというムシザウルス。この個性あふれる味方モンスターたちのキャラがもっと立っていればおもしろさもより膨らむのに、個々の描写がどうにも浅い。
敵エイリアンロボットとの戦闘もユルくて退屈。またスーザンが宇宙船に捕らえられてしまってからの展開にも、もう少し緊迫感が欲しいところだ。エイリアンのギャラクサーのアホさ加減もおもしろいどころかイラっとくる始末。

大統領のキャラもなんだか掴みきれなかった。彼の存在自体がブラックユーモアなのはわかるが、肝心の笑いどころがよくわからなかったなあ。エンドロール半ばに挿入されるあのシーンも笑えないって。

大人の目であれこれケチをつけるのは野暮というもの、ならそれはちょっと置こう。ではこれ、果たして子供が大喜びできるだろうか。親子連れも多かったが、鑑賞中子供たちの歓声がほとんど聞こえなかったことが気になる。「子供向け」にカテゴライズされそうな昨年の『ポニョ』『パコ』『ウォーリー』はどれも場内の子供たちが賑やかだったし、同時にこの3作は大人である私の満足度も大きかったのだが・・・。
3Dバージョンがあることは救いかもしれない。視覚的に楽しめる要素が追加されるのだから。実際私も巨大化したスーザンの周りを飛行するモンガー将軍を、手を伸ばしてつまみたくてつまみたくて(笑)

そんな中、個人的に反応してしまったのは音楽ネタ。
エイリアンロボットの飛来を目撃するカップルの車に流れていたのはまたしてもジャーニー!
『イエスマン』・・・「セパレイト・ウェイズ」、『ベッドタイム・ストーリー』・・・「ドント・ストップ・ビリーヴィン」に次いで今年3作目だ。これはもはや偶然で片付けられないような気がするなあ。なぜに今ジャーニー?
ちなみに今回は「クライング・ナウ」♪

また、異星人とのファーストコンタクトに意気揚々と臨む大統領が弾くシンセサイザーがヤマハのDX7なのも涙モノ!
現在私がDTMで使うシンセ(音源モジュール)はPCM音源だが、高校生当時初めて聴いたDXのFM音源サウンドに酔いしれたものである。(NHKのど自慢など今でもDX7を使うプレイヤーを見かけるけど、たぶんMIDI経由の別音源併用なんだろうな・・・)

というわけで、鑑賞後に残ったのがジャーニーとDX7への懐かしさだけというなんとも不純(?)な思いでシネコンを後にした。う~ん、それでもしいて挙げるとすれば・・・スーザンはそれなりに印象に残るキャラだったかな。私、ポスターやチラシの彼女の顔がちょっと苦手だったのだが、劇中の彼女の表情はもっとチャーミングかつキュートであった。吹替えのベッキーがいい味を出していたせいもあって、なかなか魅力的なキャラに仕上がっていたように思う。

あ、そうだ。ボブを演じたバナナマン日村はよかった。うまい!
私はアニメや吹替えにおいて、演技力より話題性重視としか言いようのないタレントや俳優の起用が原則嫌いなのだが、お笑い芸人は別格で上手い人が多いといつも感心している。本職の声優陣に混じって引けを取らない彼らの演技は、やはりしゃべりのプロとしての実力とプライドの賜物なのだろう。こうしたゲスト声優なら大歓迎である。

自分勝手なフィアンセのデレクを振り、モンガー将軍指揮の下モンスターたちと共に新たな戦いの地に赴かんとするスーザン、いやジャイノミカ。これ、ひょっとして続編がある?

 ☆『モンスターVSエイリアン』公式サイト

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