『劇場版TRICK 霊能力者バトルロイヤル』・・・もはや語ることなしのユル面白さ

テレビ版第一シリーズから変わることのない一貫したユルさとくだらなさが本作でもたっぷり楽しめた。ヅラや貧●&巨●など10年もの長きに渡ってしつこく繰り返されるネタにマンネリ感は否めないのだが、それがファンにはたまらないのだからこれまで本当にうまく作り上げてきたものだ。だいたい本作で舞台となる村は“万練村(まんねりむら)”。この自虐っぷりがまた笑えるではないか。

ストーリーの構成もこれまでのシリーズを踏襲していて大きな変化はない。だからイイのだ。
山田と上田が別々に現地に赴き後から矢部と部下も到着。「お前ここで何してんだ」と互いがツッコミあい地元民からは「アンタら知り合いか?」とツッコまれる。ヅラネタや貧・巨ネタを織り交ぜつつインチキ霊能者のトリックを見破り、時々“ガッ虫”が無意味に飛び回って締めは里見先生(笑)

いいよねえ、この変わらぬ味わいとでも言おうか・・・。
私はテレビ各シリーズとスペシャル版、劇場版とすべてを複数回見ている大ファンなのだが、主要メンバーがこれだけふざけたキャラばかりなのにシリアスな場面に違和感がないのがホント心地よい作品だといつも思う。(もっともこういう場面は引っ張って引っ張ってストンっとオチることも多く、それを期待することもまた楽しいんだけど)
もともと阿部寛も仲間由紀恵もこなせる役どころの守備範囲がかなり広い人なので、とことんふざけたヤツなのにやたらカッコよさやかわいらしさを見せることのある上田と山田のキャラ設定にピッタリなんだろうね。まあイケメンと美人ちゃんにこういう役をさせるんだから反則っちゃあ反則か。

豪華ゲスト陣によるヘンテコ霊能者たち(戸田さん最高~♪)が中盤までにある程度淘汰されると、流れはちょっと悲しい展開に。佐藤健と松平健、この(読み方違いの)健コンビそれぞれの切ないストーリーに惹き込まれた。こういう部分にたっぷり時間を割いてくれるのも劇場版ならではのよさかもしれない。

本作で佐藤くんの演技に目がとまった。やぼったくも純真で強さもある田舎の青年、うまいなあ。普段彼が演じる役どころとはちょっとズレていただけに注目してしまった。余談だが私、NHK大河『龍馬伝』での彼の演技、その異様なまでの殺気と、自問自答の葛藤のまなざしに毎回ゾクゾクしっぱなし。今一番気になってる若手俳優なのだ。

おいしいところは里見先生が持ってってエンディング・・・と思いきや最後の最後、本当においしいところを持ってくのはガッツ石まっ虫かよ。いやあ最後にとどめのもうひと笑いさせてもらいました。満足!

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