『グリーン・ゾーン』・・・MOVIXで「グリーン・ゾーン」シートを探せ!

イラク戦争を語る上で欠かせないキーワードのひとつである“大量破壊兵器”。この存在を大義として半ば強引にイラクへの攻撃を開始した時のブッシュ政権。けっきょくアメリカはイラクの大量破壊兵器保有を裏付ける証拠を見つけることができず、世界の警察を自負する大国の威信は失墜した。

あったなかったで世界中が振り回された大量破壊兵器の存在。当のアメリカはその確証があったから戦争を仕掛けたのか、あるいは真偽などどうでもよく戦争を仕掛けるための口実に過ぎなかったのか。

本作で描かれるのは大量破壊兵器の存在に疑問を抱いた陸軍上級准尉ロイ・ミラー(マット・デイモン)がその真相に迫ろうとするストーリーで、ペンタゴンやCIAの関係者、破壊兵器を追う記者、さらにはフセインの側近たる将軍やミラーに接触してくるイラク市民など様々な立場の人間が互いに仕掛けあう駆け引きの面白さにはかなりの見応えを感じた。今や戦争映画に不可欠となったハンヴィーやUH60ブラックホークも迫力たっぷりに登場する。

ただ、ミラーの起こす行動がその都度あまりに行き当たりばったりなのには閉口した。作り話にしたって下位の士官がこんなに勝手に動くのはやはりおかしい。軍や政府上層部の不正を暴こうと孤軍奮闘する主人公というよくある設定にしてはどうも共感し切れず感情移入できなかったなあ。そして正義を名目に大騒ぎした挙句自己満足的に事を納めてしまった彼の姿、傍から見たときのそのむなしい空回りっぷりがイラク戦争におけるアメリカそのものを風刺しているようでもあるのはなんとも皮肉である。
まあ彼の無謀さあってこそ成立する数々のアクションシーンでもあるのだから、エンターテインメントとして楽しむのも正解かもしれない。なんだかんだ言ってもマットはカッコいいしね。

鑑賞中戸田さんの日本語字幕でおかしな軍事用語が所々気になった。おそらくは“意訳”を意識されてのことなのだろうが、誤訳とまでは言わないが不自然な訳が多々あったように思う。残念。

さて今回はMOVIX某での鑑賞。いざ自分の席に着こうとするとタイトルロゴの入った緑色のカバーが!
初回上映限定のキャンペーンプレゼントに当たったとのことで、作品オリジナルのチョークバッグやプレスシートを頂いた。MOVIXさんありがとう♪


☆ポール・グリーングラス関連作品過去記事
 『ユナイテッド93』 06/08/18

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