『アイアンマン2』・・・次回に期待します

“○○マン”と付くアメコミヒーロー物に実はあまり興味がない。トビー・マグワイアのスパイダーマンシリーズは例外中の例外で好きな作品だが、それ以外はほとんど観たことがない。そんな私が久々にのめりこんだのが前作『アイアンマン』だった。スタチャンで放映されたのを観て大興奮(笑)、劇場鑑賞しなかったことをそれは後悔したものである。

で、続編は絶対映画館で観ようと『2』を心待ちにしていたところ、昨日が早くも公開日となった。仕事の都合で残念ながら初日レイトが間に合わず歯軋りしながら一夜を明かしての今日、これ以上ないほどの期待を胸にお気に入りの席でワクワクしながら臨んだのだが・・・・・う~ん、正直がっかりな出来であった。

過大な期待のせいもあったのかもしれない。どうもノリ切れなかった。中盤などあまりに退屈で猛烈な睡魔にも襲われてしまったほどだ。
前作ではトニーとペッパーの歯がゆくなるような微妙な関係や、ローディーが空軍中佐(自衛隊なら司令クラス)というポジションから周囲に気付かれずにトニーを巧みにフォローする面白さ、また社内の人間関係やその確執から生まれた敵役というアイデアなどがシンプルに描かれ、ラストバトルではまさにこの3要素がひとつにまとまってクライマックスに向けおおいに盛り上がったのだが・・・。

本作はその他大勢で括り切れないキャラが多すぎた感がある。いや、そのこと自体はいい。キャラが増えればそれだけ内容が濃くなる可能性があるのだから。ただ本作ではそうはならず、それぞれがそれぞれの場面で勝手なことをしてるだけのように思えてしまった。各人の中途半端な自己主張が目立ち、あげくネタをばら撒くだけばら撒いてあっさり終わっちゃったような、そんな印象が残った。

個々のキャラは十分に魅力的なのだ。
ミッキー・ローク演じるイワン/ウィップラッシュがトニーを憎む背景もきちんと描かれるし、ペッパー役のグウィネスもしっかり者の一面と恋する乙女的な一面との演じ分けは相変わらずキュートで巧い。(この人は幾つになってもほんと知的にしてかわいらしい♪)
前作で事実上兵器製造をやめてしまったトニーに代わり政府への猛烈なアピールを見せるライバル社社長のハマーも、なんとなくトニーっぽいようでやっぱりどこか安っぽい、そんな二流な雰囲気が悪くない。
そして本作の目玉キャラであるスカーレット・ヨハンソン。彼女のこういう積極的なアクションは初めて見たが、あのピッタリスーツはかなりのセクシー度。グウィネスの紅一点だった前作に比べ華やかさが格段に増したし、なんといっても両者の魅力が被らないのがうれしいところだ。
他にも前作のエンドロール後に存在感たっぷりに登場したサミュエル・L・ジャクソンなどこうした魅力的なキャラクターたちをずらり揃えながら、どうも見せ方がパッとしなかったなあ。惜しい。前作であんなに丁寧に描いてくれたトニーとペッパーの関係など、今回はちょっとやっつけ仕事過ぎである。この二人に限ってはキスすりゃいいってモンじゃないのだ!(笑)

私にとって致命的だったのは量産型ドローン。あれで一気にB級っぽくなってしまった。特にネイビー仕様。あの全身VLSなデザインはもう少しどうにかならなかったのか。それでもラストの戦闘で計4タイプのドローンの個性がもう少し生かされていたならまだ見応えもあったのだろうが、目に留まったのはアーミー仕様ドローンの射撃姿勢くらいで(あれもどうせなら足元の固定ではなく背中を駐鋤固定するスタイルのほうがリアルだったのに・・・)、けっきょくはただのザコキャラ集団に過ぎず主役二人のほぼ一方的な戦いに終始してしまったのがなんとも残念。(ハマー自慢の小型ロケット弾のショボさは笑いどころ?・・・・笑えなかったし~)

エンドロール後のあのシーンは、単なる続編予告の意味合いだけでなくマーベルの今後の壮大な展開を示唆しているらしいが、さてどうなることやら。まあロバート・ダウニーJr.が完璧なハマリ役なのは間違いないので、彼とグウィネス・パルトロウが降りない限りぜひ見守っていきたいシリーズではある。けっして見限ったわけではないし、だいたい2作目にして失速するようなシリーズでもあるまい。巷で評判のいい本作にあえて辛口評価をしつつ、『3』に期待!

そういえばドーナツ屋の大きな看板の上でマスクをはずしたトニーがドーナツを食べるシーンがあったが、あの看板になってる巨大ドーナツ、『2012』でジョン・キューザックが運転する車の前をゴロンゴロン転がってったドーナツですな。

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