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zoom RSS 私が「意思表示カード」を持つ意味

<<   作成日時 : 2005/11/10 22:31   >>

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ちょっと前から『臓器提供意思表示カード』を、財布に入れて常に携行している。

このカードの存在は何年か前から知っていたけど、実物を見たのは数ヶ月前が初めてだった。それは隣席の同僚が、「そろそろお財布くたびれてきちゃったから新調しよっかなあ。ねえ、どうかな〜これ?」と言いながら、自分の財布を見せてきた時のこと。
アナタの財布に興味はないのね、おまけにオレ今忙しいんだけどね、と内心思いながらも、ついつい女性の前では「いいひと」を演じてしまう情けない私。とりあえずどれどれと同僚の手元を覗き込む。と、彼女がパタパタと開いたり閉じたりする財布の中に、黄色いカードがちらりと見えた。もはや財布のくたびれ度合いなどどうでも良くなった私は話題をすりかえるべく、「あ、その黄色いのってもしかして臓器提供のヤツ?」と質問。

同僚が見せてくれたカードはまさしく、以前テレビニュースなどでさかんに紹介されていたそれだった。ご主人と二人で署名しあった物をお互い持っているのだという。(本人の他、家族署名欄もあるのだ)
市役所、警察署、郵便局なんかに置いてあることになってるらしいが、あまり(いやまったく)見かけた記憶がない・・・。けっきょくそこで話題は財布の買い替えの是非に戻ってしまい、その後私もこのカードのことは忘れてしまった。

さて先日のこと。
件の同僚が、「○○さん、コンビニに置いてあるの見かけたからもらってきたよ〜」と、小振りのリーフレットと共にあの黄色いカードを私の机にすっと差し出した。「あの時興味ありそうだったから気にかけてたんだけど・・・、いらなかった?」
いえいえ、とんでもないと、覚えてくれてたことに礼を言いありがたく頂戴した。実際興味もあるし、持っていてもいいかもなーと思っていたわけだから。

脳死判定での提供か、心停止での提供か。このカードを持つ以上まずはこれを決めなければならない。これがこのカードを持つ意味であり、つまり意思表示なのだ。当然のことながら、脳死段階のほうが提供可能な臓器も多くなるが、心臓の鼓動が終わってはいない「脳死」を、自分の「死」と認めることができるかどうかという話なワケで、これはさすがに悩んだ。

「私も○付けるの悩んだけどさ、けっきょく脳死っていうのは植物状態と違って、呼吸も心臓ももう続かないのが明らかなんでしょう?止まるのがわかってるってことだよね。それなら、それを待つよりもまだ動いてる段階でひとつでも多くの臓器を提供できたほうがいいんじゃないかなって思ったのね。私の命がいくつもの命につながっていく・・・。そう考えるとうれしくない?」

これは、ペンを手にカードの前で固まってしまった私にその同僚が話してくれただいたいの内容。こういう発想自体は目新しいものではないが、身近な人間から聞かされたことになんだか感動してしまった。そして私はもう迷うことなく、“脳死の判定に従い・・・”のところに○を付け、その下に列記される全ての臓器も○で囲んだ。

そして現在、冒頭に書いたように私の財布には、この『臓器提供意思表示カード』が収まっているというわけである。正直あまり考えたくない瞬間ではあるが、不意の事故で私の命が終わろうとしている瞬間があったとして、そのとき私の所持品の中からこの意思表示カードが見つかり、それにより迅速に各臓器が摘出され、その結果終わりかけていた別の命たちが再び輝き出すとしたら・・・。

うん、これはまちがいなくうれしいことなんだよな。

・・・・そういえばその後同僚は財布を新調したのだろうか。カードのことを覚えてくれてたのだから、私も財布のことをちゃんと聞いてあげなきゃね。今更ではあるけれど・・・。

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コメント(6件)

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私も 持ってるよぉ!!
目でも心臓でも 何でも使ってくださいって
思っています。 だから自分の体を大切にしないとね。
エンジェル
2005/11/12 23:50
エンジェルさん、一夜にして大量のコメントありがとう!ここでまとめてお礼言っときます。(って無礼&不精なヤツだな〜私)
折りしも今日の朝刊に臓器移植ネットワークの全面広告が載ってましたね。「誰かに提供するためには、まずは自身の健康管理をしなければ」という意見を寄せてる方がいましたよ。
臓器移植はいわば究極のリサイクルだと思います。大切に使ってこそ提供先でまた新たに機能することが可能になるんでしょうね。
SOAR
2005/11/13 15:01
「誰かに提供するためには、まずは自身の健康管理をしなければ」・・・なるほど、こんな考え方もあるんですね。思いつかなかった。臓器移植って(生死の判断の線引きも含めて)なんか抵抗があって私的にはあまり考えたくない問題なのですが別の見方があるんだと教えられました。
spica
2005/11/19 09:54
SOARさんこんばんは、時々他の方のブログに登場されていたので...
臓器の提供については少し抵抗があります。
自分の体を切り刻んでしまう感じがちょっと。
子供たちも大きくなったので相談して決めておこうかと思いました。
なかなか人の役に立てないので献血はかなりやってきましたが、最近は自分の体調管理が精一杯という感じで献血すらご無沙汰です。
こんな疲れたおばさんの体でも役にたつなら使ってもらうというのも考えないと...
SATOKO
2005/11/20 23:14
spicaさん、こんばんは〜♪
実は私も元々はかなり強い抵抗があった人間ですから、spicaさんの気持ちもよ〜くわかりますよ。

臓器移植って本当に奥深い問題だと思います。
大切なのは提供する・しないを決めることではなく、それも含めてこの問題をみんながじっくり考えることなんじゃないかなーって思います。
SOAR
2005/11/21 00:51
SATOKOさん、ようこそ♪
たしかに死んだ後に自分の体からあれこれと取り出されることを思うと複雑な心境ですよね。
提供することが必ずしも良いことではないと思います。死後の自分の体をも大切に思うことだって素敵なことですよね。
ぜひお子さんたちといろいろ話してみてください。意義ある時間になると思いますよ。
SOAR
2005/11/21 01:03

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