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zoom RSS 『奇跡のシンフォニー』・・・音楽を信じるということ

<<   作成日時 : 2008/06/22 20:04   >>

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いや〜よかった!音楽がテーマの作品は感動に浸りやすい傾向にあるのも事実だが、それにしてもこれは素晴らしい。見終わって数時間たっても消えない心地良い後味と余韻。“心の琴線に触れる”とはこういうことを言うんだろうなあ。

【多少ネタバレあり】

まだ見ぬ両親を探すため施設を飛び出しNYにたどり着いた少年エヴァン(フレディ・ハイモア)は、ストリートミュージシャンの少年アーサーや聖歌隊の少女ホープと出会う中で音楽の才能を急速に開花させていく。音楽院で本格的に学び始めた彼はついには『オーガスト・ラプソディ(狂詩曲)』という曲を書き上げ、それがNYフィルの野外コンサートで演奏されることになる。
一方彼の両親は11年前に一夜限りの恋に落ちたギタリストのルイス(ジョナサン・リース=マイヤーズ)とチェリストのライラ(ケリー・ラッセル)で、現在はそれぞれの地で音楽からすっかり遠ざかってるふたりだったが、ルイスはライラを想い、ライラはエヴァンを想い11年の時を経て再び楽器を手にする。
そして音楽が起こす数々の奇跡に導かれた3人はセントラルパークのコンサート会場へ・・・。


「運命」、「偶然」、そして「奇跡」。考えてみるとこれらは非常に便利な言葉で、現実の場合はともかくフィクションの世界においては冷めた目で見ると単なるご都合主義に他ならない。実際この作品もまさにそんな“ご都合主義”の連続なのだが、それをこれっぽちも不快に感じさせない空気がある。さり気ない伏線がちゃんと張ってあるのだ。
例えば福祉局のジェフリーズ。施設でエヴァンと面会した彼が、死別と聞かされていた息子の生存を知り駆けつけるライラとあっさり知り合ってしまう偶然。でもエヴァンが音楽に目覚めるきっかけとなったのは、面会時に何気なく吹いたジェフリーズの口笛であり、エヴァン、ライラ、ジェフリーズをつなぐ音楽の奇跡はここから始まったとも言える。
例えばストリートミュージシャンの元締め的存在のウィザード(ロビン・ウィリアムズ)。優しい面もあるが子供たちの演奏はしょせん金儲けの手段に過ぎない。でも彼こそが11年前にライラとルイスのロマンチックな夜に音楽を添えたストリートミュージシャンなのだ。彼の奏でた音楽が結果的にエヴァンの誕生につながったと考えると、なんとも運命的ではないか。

ルイスとエヴァンが親子であることを知らぬままストリートでセッションするシーンは屈指の名場面だと思う。互いのギター(どちらもギブソンという「偶然」がココにも!)を交換して演奏を始める二人。アコースティックギターならではのパーカッシブな演奏は息もピッタリでムチャクチャカッコよかった&『デパペペ』聴きたくなった(笑)

セントラルパークの野外ステージでエヴァンが指揮するNYフィル。その演奏の中で再会を果たすライラとルイス。音楽を信じ続けた3人がようやくめぐりあうそんなラストシーンもくどくなくて好印象だ。欲を言えばこの演奏シーン、『オーガスト・ラプソディ』をもうちょっと聴いていたかったかな。演奏終了後3人が駆け寄り抱き合うようなシーンをあえてスパッと省略しているのだから、それなら『戦場のピアニスト』などに見られるラストの演奏シーンにエンドロールがかぶさるという終わり方でもよかったかもしれない。

音楽を信じる。おとぎ話のように。

最初のほうでエヴァンのこんな独白があった。
音楽を信じ続けた3人だからこそ奇跡は起こり運命の再会を果たせたのだろう。
彼らを取り巻く人々とのふれあいの中で次々に起こった音楽の奇跡は、交じり合い響き合い、まさしくシンフォニー(交響曲)となって彼らを導いたのだろう。
そう考えた時、この作品に冠された『奇跡のシンフォニー』という邦題のセンスのよさに改めて気付かされる。

もう一度観たくなるような素敵な映画に出会えたときって、いつまでも興奮が冷めないのに同時になぜこんなに気持ちが安らぐのだろう。
音楽を愛する人にぜひ観て欲しいお勧めの作品です。

それにしてもケリー・ラッセルが母親役かあ・・・。個人的には彼女、永遠にフェリシティなのだが(笑)

★『奇跡のシンフォニー』公式サイトはこちらから
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コメント(4件)

内 容 ニックネーム/日時
はじめまして。TBありがとうございました。
『奇跡のシンフォニー』、心が温まるいい映画でしたよね。
大切な何かにしっかり向き合わなくては、と思いました。
ナラリーノ
URL
2008/06/22 23:08
ナラリーノさん、はじめまして。
こちらこそTB&コメントありがとうございます。
この映画には嫌な部分が見当たりません。エヴァンや両親が出会うのはいい人ばかり。唯一の“毒”であるロビン・ウィリアムズも壮大な奇跡の始まりにかかわっているわけで、私も久々の心温まる作品に満足しました。
またよろしくお願いしますね。
SOAR
2008/06/22 23:57
この映画、私も観たい映画なのです。
仕事が忙しい月末に突入なので、もう今月は無理ですから、来月初めにでも観てこようかな?と思います。^^;

また観たくなる映画に出会えることは 幸福ですよね^^;
空見子
2008/06/25 18:53
空見子さん、こんばんは♪
空見子さんや私のように、音楽を作り上げる楽しみを知ってる人にはぜひ観て欲しい作品です。“音を楽しむ”とはどういうことなのか、それを教えてくれる映画ですよ〜!

いろいろな“音”に出会っていく少年の瞳の輝きに、「自分が初めて“音”を意識したのはいつのことだったろう」と懐かしい気持ちになりました。
SOAR
2008/06/25 21:35

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