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zoom RSS 『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』・・・真のリーダー

<<   作成日時 : 2011/12/25 11:12   >>

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1941年12月8日、帝国海軍の下す苦渋の決断によりこの国は戦争へと突入した。太平洋上機動部隊空母6隻の攻撃隊一波二波合わせて約350機がオアフ島真珠湾を目指す。
対米戦回避をギリギリまで唱えながらもこの奇襲攻撃を立案することになる山本五十六が、連合艦隊司令長官就任からブーゲンビル島上空で戦死するまでに何を見つめ、何を憂い、何を思いながら戦争への道を進んでいったのか。真珠湾攻撃、ミッドウェーの惨敗、ガダルカナルの救出作戦を経て非業の死を遂げた一人の軍人のリーダーとしての生き様が感慨深い。

ミッドウェー海戦の場面では、空母赤城艦上での度重なる艦載機の兵装転換や、空母飛龍と山口少将の最期といった連合艦隊にまつわるよく知られたエピソードを交えつつも、後方の旗艦大和に乗る山本の目線で描かれていく。敵空母の存在に翻弄されての兵装転換が結果命取りとなり、その空母から発艦した艦爆の急降下爆撃により赤城、加賀、蒼龍、そして飛龍の4空母をあっという間に失った山本の無念。開戦の日、真珠湾でもし空母を一隻でも沈めていたらあるいは・・・。

幾度となく映像化されているブーゲンビル島上空での山本の最期。CGとミニチュアによるVFXの完成度は昨今のこの手の邦画としてはかなりレベルが高く、加えて直援機パイロットの表情や彼の目線を巧く使ったカメラワークがとにかく秀逸。
P38の編隊に襲われ2番エンジンから火を噴く一式陸攻に、直援の零戦がなす術もなく寄り添う。陸攻機内では、微動だにしない山本。覚悟を決めじっと目を閉じているのか、そして日本の戦後を思うのか、あるいは既に事切れているのか。
追尾を断念した直援機のその先を徐々に降下していく山本機の後ろ姿。そして・・・墜落。
本作でのこの撃墜シーンは単に“撃たれました落ちました”という表現に留まっておらず、機内の山本だけでなく乗機の一式陸攻さえもが寂しく儚く悲哀に満ちていて、VFXの出来のよさはもちろん作り手が込めたであろう様々な思いまでじわりと伝わってくる名シーンだった。

多くの映画に登場する山本はいずれも威厳に満ちつつも情に厚く、知略に優れた名将として描かれる。組織のリーダーとしてのお手本のような人物像であり、彼の残した数々の語録とともに企業研修などで引き合いに出されることも多いだろう。
本作は戦争映画ではあるが戦闘シーンに時間を割くことなくあくまで山本五十六にスポットを当てた作品である。誰よりも開戦に反対しながら、その火蓋を自ら切ることとなった苦悩。その後も軍令部や航空司令との対立の中で、それでもなお絶大な支持を集め、常に部下を思い家族を愛し、祖国の行く末を案じ続けたその姿は、真のリーダー像としてやはり魅力にあふれている。
大きな震災からの復興を目指す今の日本にこそ、彼のような大きなリーダーが必要なのだが・・・。



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トラックバック(25件)

タイトル (本文) ブログ名/日時
聯合艦隊司令長官 山本五十六
地味だが真摯な反戦の訴えが好印象。   ...続きを見る
Akira's VOICE
2011/12/25 11:15
劇場鑑賞「聯合艦隊司令長官山本五十六-太平...
「聯合艦隊司令長官山本五十六太平洋戦争70年目の真実」を鑑賞してきました2011年ラスト!アメリカとの戦争に強く反対しながらも連合艦隊長官としてその端緒となる真珠湾攻撃... ...続きを見る
日々“是”精進!
2011/12/25 12:01
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
2011/12/23公開 日本 140分監督:成島出出演:役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、伊武雅刀、宮本信子、香川照之 誰よりも、戦争に反対した男がいた。 昭和14年夏。日独伊三国軍事同盟をめぐり、締結を強く主張する... ...続きを見る
新・映画鑑賞★日記・・・
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『聯合艦隊司令長官 山本五十六-太平洋戦争70年目の真実-』
アメリカ軍が最も恐れた日本帝国軍人。日本人が最も命を賭ける価値があると思える上司。それが聯合艦隊司令長官、山本五十六。 太平洋戦争開戦から70年。たった70年であの戦争が完 ... ...続きを見る
こねたみっくす
2011/12/25 15:56
聨合艦隊司令長官山本五十六-太平洋戦争70年目の真実
半藤一利監修、成島出監督、役所広司主演で製作された山本五十六を描いた映画だ。三国同盟締結前の海軍と陸軍の意見衝突や、真珠湾攻撃の詳細、ミッドウェー海戦の失敗、ガダルカナル奪還作戦などを経てブーゲンビル島上空で戦死するまでの長いお話だ。自国の汚点に真正面か ...続きを見る
とらちゃんのゴロゴロ日記-Blog.ve...
2011/12/25 17:14
山本五十六試写会
HP豊川ワーナーにて。まさに、役所さんのはまり役。ギバちゃん、阿部ちん、椎名さんもおいしい役柄。玉木宏さんも若き新聞記者として堂々の風格。ただし、香川照之さんだけが、なぜか『カイジ2』を引きずっている気がするのがちょっと残念な感じ。お話は2時間半位ですが ...続きを見る
★the tip of the iceb...
2011/12/25 17:15
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」断固アメリカとの戦争に反対し信念を貫い...
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」 は1941年に日本帝国軍がハワイ真珠湾を攻撃を指揮した連合艦隊司令長官山本五十六が開戦直前まで戦争に断固反対 ... ...続きを見る
オールマイティにコメンテート
2011/12/25 22:27
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
評価:★★★★【4点】(14) ...続きを見る
映画1ヵ月フリーパスポートもらうぞ〜
2011/12/25 22:56
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実−」感想
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実−」観に行ってきました。日独伊三国同盟の締結および大東亜戦争(アメリカ命名:太平洋戦争)の開戦に反対しながら... ...続きを見る
タナウツネット雑記ブログ
2011/12/26 00:22
聯合艦隊司令長官 山本五十六 −太平洋戦争70年目の真実−
★★★☆☆“迷暗する時代が求めたリーダー像とは” 山本五十六について、第二次世界大戦や太平洋戦争についての史実について、それほどよく知っているわけではないので、映画を観て感じたことを述べていきます。 【妄想に突っ走り止まれなくなった日本】 日中戦争や満州国建国の脅威とされていたのがソヴィエトです。ドイツがソヴィエトをおさえてくれれば、日本はソヴィエトの脅威を避けることが出来るという楽観的な仮定で三国同盟の締結を主張しているようでした。 海 軍省の官僚にも同盟を主張する人も多く、彼らはヒトラーの著... ...続きを見る
映画とライトノベルな日常自販機
2011/12/26 10:00
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―
1941年の太平洋戦争勃発から70年の今年(2011年)、太平洋戦争の口火を切る攻撃の指揮を取った山本五十六を描いた映画。 ...続きを見る
勝手に映画評
2011/12/27 20:19
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」 今現在、作られ、観られる意味
太平洋戦争が始まったのは1941年、ちょうど現在から70年前のことです。 本作は ...続きを見る
はらやんの映画徒然草
2011/12/27 21:45
[映画『聯合艦隊司令長官 山本五十六』を観た)]
☆「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」を観た。 ...続きを見る
『甘噛み^^ 天才バカ板!』 byミッド...
2011/12/28 23:13
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
で、何が70年目の真実なの? ...続きを見る
だらだら無気力ブログ!
2011/12/29 00:16
映画「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」その事実の上に今があるということ
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」★★★☆ 役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、 吉田栄作、椎名桔平、益岡徹、袴田吉彦、 五十嵐隼士、坂東三津五郎、原田美枝子、瀬戸朝香、 田中麗奈、伊武雅刀、宮本信子、香川照之出演 ...続きを見る
soramove
2011/12/29 08:16
『聯合艦隊司令長官 山本五十六』 映画を観る2つのポイント
 「その根拠を示していただきたい。」  『聯合艦隊司令長官 山本五十六』の中で、山本五十六は何度も人々に問いかける。  映画は140分のあいだ山本五十六を追い続け、その功罪を含めて彼がしたこと、云... ...続きを見る
映画のブログ
2011/12/29 20:24
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」感想
 半藤一利原作・監修。太平洋戦争開戦の引き金となった真珠湾攻撃の発案者として知られる大日本帝国海軍軍人・山本五十六の実像を、「八日目の蝉」「孤高のメス」の成島出監督、役所広司主演で映画化。 ...続きを見る
新・狂人ブログ〜暁は燃えているか!〜
2011/12/30 19:13
「聯合艦隊司令長官 山本五十六」(2011 東映)
静かな映画だった。皮肉でもなんでもなく、礼儀正しい作品だと感服。 監修・原作が半 ...続きを見る
事務職員へのこの1冊
2012/01/08 10:32
『聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-』
□作品オフィシャルサイト 「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」□監督 成島 出 □脚本 長谷川康夫、飯田健三郎□キャスト 役所広司、玉木宏、柄本明、柳葉敏郎、阿部寛、吉田栄作、椎名桔平、       袴田吉彦、五十嵐隼士、坂東三津五郎... ...続きを見る
京の昼寝〜♪
2012/01/10 12:11
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実― ちと軽めかな・・・
【=1 -0-】 2012年一本目の映画、「最後まで日米開戦に反対し続けた連合艦隊司令長官、山本五十六の実像に迫るヒューマンドラマ」だというふれ込みだけど、でも自分の山本五十六像とはどうも違う、その違いを確認しておきたかった。 ...続きを見る
労組書記長社労士のブログ
2012/01/16 10:36
聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-
誰よりも、 戦争に反対した男がいた。 上映時間 140分 脚本 長谷川康夫 /飯田健三郎 監督 成島出 音楽 岩代太郎 出演 役所広司/中原丈雄/柄本明/椎名桔平/吉田栄作/阿部寛/田中麗奈/玉木宏/五十嵐隼士/柳葉敏郎/原田美枝子/伊武雅刀/香川照之/宮本信子/坂東三津五郎 ...続きを見る
to Heart
2012/01/17 19:07
「聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実―」総員出撃!
見終わった帰りのエレベーターでのおじいさまたちの会話。 「いやあ、アメリカさんはすごねぇ〜」 「いっせん発だよ、1千発!!」 「え?あたし?そりゃ終戦6ヶ月まで疎開してたからねぇ〜」 ・・・・・・・・・・・映画の話じゃなく、体験談!? ...続きを見る
ノルウェー暮らし・イン・原宿
2012/01/18 23:53
『聯合艦隊司令長官 山本五十六/太平洋戦争70年目の真実』(2011)
この作品において山本五十六は、開戦の火蓋を切ってしまったものの、元々は誰よりも強く戦争に反対し、そして如何にしてそれを終結させるかに腐心した人物として描かれています。これまでは漠然と「第二次大戦中の英雄」といった程度のイメージしか持っていませんでしたが、それとはかなり趣の異なる人物像です。 役所広司が演じた山本五十六も、包容力があって、堂々たる存在感を持っていました。 ...続きを見る
【徒然なるままに・・・】
2012/01/21 20:46
誰よりも、戦争に反対した男がいた。「聯合艦隊司令長官 山本五十六 -太平洋戦争70年目の真実-」
...続きを見る
Addict allcinema おすす...
2012/03/10 23:03
聯合艦隊司令長官 山本五十六 ―太平洋戦争70年目の真実― 題名長ーい!
 次は、私の地元広島県でも撮影があったことをローカルニュースで放送していた作品です。 ...続きを見る
こんな映画観たよ!-あらすじと感想-
2012/08/08 14:18

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コメント(6件)

内 容 ニックネーム/日時
大迫力の戦争映画といった感じではなかったのが高評価かもしれません。
山本五十六という人間を丁寧に描いており、
それがかなり新鮮に感じました。
役所さんの抑えた演技が良かったと思いますね。

もちろんCGの戦闘シーンは迫力があり。
日本映画としては、かなり頑張っている方ではないでしょうか。
BROOK
URL
2011/12/25 12:06
BROOKさん、こんにちは♪
フィクションならともかく、史実に基づく戦争映画は今さらな気もしますので、おっしゃるように迫力勝負の戦争映画でなかったことを評価ですよね。
熱い役どころの多い役所(シャレじゃないっす)さんが、寡黙な(でも熱い)軍人を見事に演じてましたね。

私も場面は少ないけれどCGシーンは非常にリアルだったと思います。邦画特撮の場合CGよりも精密なミニチュアを使う作品が好みなんですが、今回のCGはよくできてました。
SOAR
2011/12/25 15:30
「儚い」という言葉はこの映画にはぴったりですね。
山本長官の無念さが伝わってくるあのラバウルの空。
こういう人物が志半ばで散っていくのは本当に淋しいことですよね。
にゃむばなな
2011/12/25 15:56
にゃむばななさん、こんばんは♪
豪快な死に様ではなく静かに儚く死にゆく姿が、ジャングルに向け遠ざかっていく機影とともに印象深かったです。
もし山本が戦死しなかったら、あの戦争の結末は違っていたのかも知れませんね。
SOAR
2011/12/26 00:12
いつもTB返しありがとうございます。

役所広司の演技見事でした。

五十六の主張や考え、人柄は素晴らしく、現代でも彼のようなリーダーが存在して欲しいと思います。

私達国民も理想のリーダーばかり求めているだけではなく、彼が言うように常に物事の本質をみていくことや、目や耳や心を世界に開いていかなければいけないと感じます。

この映画、原作の半藤氏が自身でも山本贔屓だと語っていることや、五十六の出身地の長岡市や新潟のメディアや高校OBなどが制作に関わっていることなどから、よい面ばかりだけが並べられているせいか、映画としてのメリハリに乏しかったようにも思いました。

Wikipediaなどで五十六のことを見ると、好意的な評価も多いですが、批判的な評価も多く見られます。批判的な評価に関するエピソードを盛り込んでいくと、もっとメリハリが付いたのかと思います。

話は変わりますが、もしよろしければ僕のサイトとの相互リンクをお願いします。
サイト名:映画とライトノベルの日常自販機
リンク先URL:http://sugiyama.tv

やっちゅ&#63743;
URL
2011/12/26 09:56
やっちゅさん、こんにちは♪
過去の人物の話となると、当時の記録や資料などから人物像を推測することになるかと思います。ドキュメンタリーでない以上ある程度の方向付けも必要でしょうし、賛否ある中でのそれはやはり大変な作業なんでしょうね。
例えば秀吉にしろ新撰組にしろ、作品によってはかなり悪いヤツになってますし、まあ作り手の解釈を楽しんでみるのもまた一興かと。

真珠湾に敵空母がいなかったことに対する山本の思いや南雲との対立等、よく知られている史実をうまく膨らませていた点はよかったですね。お茶漬けのシーンとか。

相互リンク、こちらこそよろしくお願いします。
SOAR
2011/12/29 14:16

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