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zoom RSS 『クレヨンしんちゃん 嵐を呼ぶ!オラと宇宙のプリンセス』・・・ひまわりの一言に注目!

<<   作成日時 : 2012/05/01 21:24   >>

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そもそも原恵一監督が第9作『オトナ帝国の逆襲』と第10作『戦国大合戦』で“仕掛けた”ことにより、一部の大人たちから注目されるようになったのが映画版クレしんである。ちなみにこの2作、少なくとも私は日本のアニメ映画史上に残る傑作だと思っているのだが、残念ながら第11作以降この二つに匹敵するような作品が出ていないのも事実。それでもここ3年ほどはそれなりの良作が続いているので、このへんでそろそろ傑作と呼ぶにふさわしい一本に登場してほしいところだが、さて第20作。

ある日風変わりな二人組が野原家を訪れる。しんのすけの妹ひまわりが実は地球の兄弟星ヒマワリ星の姫であり、今すぐその座に就かなければ地球とヒマワリ星が消滅してしまうというのだ。しんのすけがサインしたことによりヒマワリ星人に囚われてしまったひまわりを救うべく乗り込んでいく野原家だったが、しんのすけは大王ゴロネスキーに地球とひまわりのどちらを選ぶのかその決断を迫られ・・・。

映画20周年記念作品と銘打たれた今年のクレしん。オバカギャグ一辺倒でもなく、かと言って子供置いてきぼりな大人志向でもなく、まあ無難にまとめたなというのが第一印象。ただし、これまでの作品のような勧善懲悪の構図は明確にされていないのが特徴で、野原家が立ち向かうヒマワリ星人は皮肉にも地球の救世主たる存在でもあるという点で考えさせられる部分も多い。
大勢のための小さな犠牲、一方的に結ばれた契約に対するクーリングオフ、世界情勢や環境破壊。こうした社会諸問題への風刺ともいえる内容から見えてくるテーマ性は重苦しくもある。これをよしとするかどうか、正直自分の中で結論に至らず・・・。

映画クレしんの魅力の一つは、しんのすけが直感で行動に出る姿にあると思う。そんな彼の行動が笑いにつながることもあればそれこそ涙を誘うこともある。『戦国〜』では又兵衛をお助けしようと駆け出してしまう姿があった。『オトナ帝国〜』ではタワーの階段を一気に駆け上って行った。

しんのすけは理屈ではなく直感で動くのだ。

ひろしやみさえが状況判断に苦慮している脇をひょうひょうと抜け出していく危なっかしさは、なぜかしっかりと結果につながるのである。
一方本作は話自体が壮大かつ観念的であり絶対悪が存在しない世界観のためか、こうしたしんのすけらしさが私には少々物足りなく感じた。後先考えない彼の直観的行動が物語を動かしていくような勢いがあまりなかったのである。とはいえしんのすけが大王ゴロネスキーと対峙する終盤の盛り上がりは圧巻で、涙ながらに啖呵を切る彼は間違いなく映画のしんちゃんでありサイコーにカッコよかったけど。


主人公のしんのすけとは別に、本作ではひまわりが大きくフィーチャーされた。第18作『オラの花嫁』での大人になったひまわりのツンデレぶりが記憶に新しいが、本作でもひろしの幻覚の中で、かわいらしい女子高生や花嫁姿など成長していくひまわりの姿が見られる。もっともこれはあくまでひろしの妄想。
赤ん坊ながらアクセサリーやイケメンに目がなく、両親の目に付かないところで兄やシロを手玉に取る彼女のしたたかさを考えれば、将来の姿は自ずと見えてくるよねぇ(笑)

しんのすけの幻覚シーンでは歴代のヒロインが勢ぞろい。とっさのことで面食らったせいもあり私が認識できたのはトッペマ、吹雪丸、オイロケ、廉姫のみ。チャコやつばきもきっといたんだろうなあ。このシーン、もうちょっとじっくり見せてほしかった映画クレしんファンの私・・・。


子供目線か大人目線かで印象ががらりと変わるのもまた映画クレしんの特徴であり、本作にもその傾向はもちろんある。ただ、しんのすけの動きや思いが外へ外へと弾けていくような作品ではないため、これまでのクレしんらしさを期待して行くと、子供であれ大人であれ違和感を感じるかもしれない。

それでも最後にひまわりが発する一言は、そんな悶々とした思いを瞬時に吹き飛ばしてしまうほどに感動的な響きを持つ。これにはやられた。おそらくコミックでもテレビ版でも(スピンオフや空想以外では)描かれていないシチュエーションのはずだ。

ささいな兄妹ゲンカで始まった物語にこのエンディング。増井監督、お見事!
しんちゃんも、よかったね!


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