『フェイク シティ ある男のルール』・・・宇宙人より警官が似合う男

『スピード』でのSWAT隊員役のキアヌがとにかく一番カッコいいと未だに思っているので、同じ警官でも本作での刑事役を彼がどう演じるのか、そのあたりも注目しつつ鑑賞した。

【以下ネタバレ極力配慮します】

冒頭の囮捜査の顛末にまず唖然。あ、これいい意味で。
ある誘拐事件を捜査していたラドロー刑事(キアヌ・リーブス)が銃の密売人を装って容疑者たちに接触。隠れ家を突き止め踏み込むのだが、そこで容赦なくぶっ放すのだ。事前の印象で主人公ラドローはもっとクールな正義漢タイプの刑事だと思っていたので、これには少々驚いてしまった。
とは言え演じるキアヌがまたカッコイイのだ。勧善懲悪正義のヒーローではないし、影のある一匹狼ともちょっと違う。でもかっこいい。スマートな好青年(あるいは好中年?もしくは宇宙人)も絵になるキアヌだが、身体の線が細いくせにこうした剛健な男もピタリとハマってしまうのはさすがである。
(でもやっぱりSWAT姿のキアヌのほうが好きだったりして・・・)

以前コンビを組んでいた刑事が強盗に襲われる現場に居合わせたことがきっかけとなり、警察内部の不正問題にじわじわと巻き込まれていくラドロー。彼が強盗犯を追う過程で徐々に見えてくるロス市警の歪んだ部分。理解者である上司ワンダー警部(フォレスト・ウィテカー)や、なぜか彼に付きまとう内部調査部のビッグス警部(ヒュー・ローリー)、そして仲間の刑事たちなど彼を取り巻く胡散臭そうな人間たちに囲まれながらのこうしたストーリー展開もなかなかスリリングだ。

ただしクライム・アクションとして良くも悪くも王道を行く作品でもある。こういう世界は嫌いじゃないので私はけっこう楽しんでしまったが、もう一ひねりがないと作品としてのインパクトは弱い気もする。黒幕やオチも終わってみればありきたりな感じだし、ガンアクションもどうせならカメラワークも含めもっと派手に、そして徹底的にやってほしかったなと思う。各銃器、特にラドローが二連射する時のハンドガンの発砲音は最近観た映画の中ではかなりイケてただけに残念。

万人受けする作品ではないが、キアヌファンでこういうジャンルが好きな方ならそれなりに楽しめるのではないだろうか。

 ★『フェイク シティ ある男のルール』公式サイト

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