『トランスフォーマー / リベンジ』・・・あいかわらずの大迫力だっ!

最後まで興奮しっぱなし。もはや何でもありのご都合主義な設定オンパレードだが、あらゆる映画ジャンルてんこ盛りの賑やかさで押し切られると細かいツッコミなどどうでもよくなってしまう。そう納得させられるだけのパワーに満ちあふれた見応えたっぷりの作品だった。

しかしよくもまあこれだけの要素を盛り込んだものだ。正統派SFアクションの部分も押さえつつ、学園青春、家族愛、カーアクション、ミリタリー、コメディ、ミステリー・・・果ては遺跡冒険物のようなテイストまで!
いい意味でやりたい放題のマイケル・ベイに万歳だな、これはもう。

過去の名作を思い出すようなシーンもいっぱい。米空母(USSセオドア・ルーズベルト)の艦載機が海にぼっちゃんぼっちゃん落下するのは、かつての「エヴァンゲリオン」のワンシーンみたい。またキッチンで暴れるチビメカたちはまるで「グレムリン」だし、怪しい女子大生など出てきた瞬間から「スピーシーズ」臭さがぷんぷんしてると思ったら案の定だし(笑)
肉屋の地下貯蔵庫での謎解きからスミソニアン博物館に至るくだりなど、ノリは「ナショナル・トレジャー」に近いよなあ。

前作から2年の時が経った地球。オートボットと人類のNESTなる特別編成部隊が、ディセプティコンと戦い続けていた。サム(シャイア・ラブーフ)は大学進学のため、すっかりペット化した(笑)バンブルビーと彼女のミカエラ(ミーガン・フォックス)を残し故郷を後にする。ところが2年前の戦いの名残が原因で再びトランスフォーマーの戦いに巻き込まれていく・・・。

まあ要はそれだけの話なのだが、映像と音とで見せていくその迫力は圧倒圧巻。ストーリーのために後から取ってつけたような設定やつじつま合わせはこの際割り切って目をつぶったほうが絶対おもしろい。そうやって楽しんでから、突っ込みどころを映画好きの仲間と語り合うのが本作の正しい観方であろう(なんだそれ?)

前作ではセクター7の一員だったシモンズがあいかわらずのいいキャラで再登場するのもうれしい。勝負パンツで気合を入れ、空母艦長を水兵呼ばわりする彼の役どころは笑いも取りつつ何気にカッコイイのだ。

カッコイイといえばツインズと呼ばれる2体ひと組のオートボットもお笑い担当かと思いきや、重機が合体した巨大なディセプティコン(名前忘れた)との戦いでの赤いほうの活躍はなかなかイカしてる。なんといっても彼らの兄弟ゲンカ(?)によるどつき合いがなければ、オプティマスを復活させるあのアイテムは発見できなかったかもしれないわけだし。

結局この作品の楽しさは、トランスフォーマーたちが無機質なロボットではなく生命体である点に尽きるのかもしれない。彼らは人間たちと普通に会話もするし感情も持つ。序盤で大泣きするバンブルビーや、ミカエラにすっかり懐いてしまうディセプティコン側スパイのエロチビ(名前忘れた)など、ペットのようでかわいいではないか。

そしてもう一つの楽しさが、(こちらのほうが重要なのだが)トランスフォームの妙である。車や飛行機が、あれよあれよという間にロボットに変形してしまう様はお見事。できればもうちょっとゆっくり見せてもらいたいところだが、「よくわかんないけど確かに変形してるよな」くらいの認識で見せるためのスピードがあれなのだろう。
また、一連の動きの最中に変形してしまうのも大きな魅力だ。静止状態にて変形し、それから動き出すよりははるかにスマートである。

今回も敵ボスキャラとしてメガトロンが君臨。オプティマスとの戦いが中盤の見せ場となるが、善悪はともかくこの両者の戦いっぷりは迫力満点でまさに死闘なのに対し、大ボスのザ・フォールンが悲しいくらい弱いのがイタかったかな。裏であーだこーだ言ってるうちは怖かったのに、いざ出てきたら存在感ない上に簡単やられてしまうのは・・・。

というわけで肝心のリベンジは持ち越しになったディセプティコン。引き際が大事とばかりに逃げ去るメガトロンとスタースクリームの後姿に似合うセリフは、やっぱり「覚えてやがれ~!」なんだけどな~(笑)

さてと。
やっぱり今回も触れたくなるのが軍用兵器。陸海空の新旧兵器が次から次へと惜しげもなく登場するので、マニアな私SOARは狂喜乱舞である。
帰宅後ざっと書き出してみたら、ちらっと映るだけのものを除いても飛行機だけで17機種。これだけ出てくる映画も珍しい。C17グローブマスターのランプから降下するオートボットたちのシーンなど、リアルと仮想の融合がかっこよすぎて涙が出そうだったよ。
そういえばM1エイブラムスやM2ブラッドレーを搭載したLCACが海上を疾走するシーンなんて映画では観たことないね。護衛に付くのがAH1コブラなのもマリンコチックだし、これ、ある意味貴重だったかも。

現在では有用性が見出せなくなった空の老兵たちもいい味を出す。F16ファイティングファルコン(バイパー)の大編隊の後に続くのが戦略爆撃機の座をB2に譲ったB1ランサーというのもいいし、ストーリーに大きく絡んでくる老いたトランスフォーマー(名前忘れた)がスミソニアンのSR71ブラックバードなんて出来すぎでうれしくなる。
過去の武勇伝を熱く語ったり頑固ジジイ的なその立ち振る舞いは、退役して久しい往年の名機ブラックバードのイメージにぴったりだもの!

ところで、USSジョン・C・ステニスを発艦したFA18スーパーホーネットたちのその後が尻切れだったように思うのは気のせいか。あいつらどこへ飛んでったんだっけ?
もひとつ。ミサイル駆逐艦(イージス艦)USSキッドが、ピラミッドをよじ登る巨大ディセプティコンを仕留めたあの砲ってなんなんだ?ストーリーとは関係ないけど気になるな~。

とにかく、これはぜひ劇場鑑賞をオススメする。音響設備がウリのシネコンならなお良し。耳障りギリギリの金属感に有機感が絶妙に混じったトランスフォーマーたちの発する“音”も存分に楽しみたい作品である。

 ☆『トランスフォーマー / リベンジ』公式サイト
 ☆前作『トランスフォーマー』過去記事はこちら

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