『特攻野郎Aチーム THE MOVIE』・・・荒唐無稽っぷりがおもしろ過ぎ!

いやあ面白かった!
Aチームの作戦がとにかくハチャメチャで荒唐無稽で、あり得ね~!の連続で、ここまでくるともうストーリーがどうとかメカの設定がどうとか、そんなことはどうでもよくなってしまう。やることがいちいち豪快で大雑把で、こそこそせずに真正面から挑んでいく彼らの姿が実に爽快。それでいてひとつひとつの作戦はものすごく緻密な計画に基づいてたりして、それがまたカッコイイのだ。

4人のメンバーのキャラもいい。二枚目や頭脳派や怪力がただ集まってるだけならありきたりだが、Aチームの面々はそんな単純な連中ではないのだ。イッちゃってるパイロットに飛行機が苦手な空挺隊員など、こういう設定が話をガンガン盛り上げる。ここ最近観たミリタリー物やスパイ物の主人公たちとは明らかに違うイカれた彼らが実に魅力的だった。
そうそう。マードック役は『第9地区』で一躍有名になったシャルト・コプリー。ハリウッドのド派手なエンターテインメントに早くも登場。本作での「なんで南アフリカが・・・」というセリフに思わずニヤリだった映画ファンも多いよね。

落下中の戦車の砲塔で高笑いしながら12.7ミリ機関砲ぶっ放してるブラッドリー・クーパーの図なんて、これまたサイコーである。しかもどう考えても当たるわけなさそうなそんな状況にもかかわらず、相次いで撃墜されちゃう2機のMQ9リーパー。そもそもこいつらあっという間にC130墜とした実力はどこへやら、戦車との“空中戦”に敗れてしまう情けなさっぷりときたら・・・。一方車内ではB.A.がガクガクブルブル状態でマードックは大喜び・・・もう面白すぎる~!

でこの戦車の空中戦シーン。予告で観たときから気になっていたのが主砲(105ミリクラス?)の存在で、予告でこの機関砲掃射を見せたからには本編では必ず主砲が火を吹くに違いないと期待していたのだが、果たして私の期待通りこのライフル砲は空中で吼えた!吼えました!
この主砲射撃についてはネタバレしないほうがいいので詳しくは書かないが、いやあ参りましたよハンニバル。そんな使い方があったとは。でこれがまたすごいテクニック(?)なんだけど絵的に笑える笑える!
マードックがF/A18ホーネットのキャノピーを次々ぶっ壊しながら離陸し、その後まさかのバレルロールを打つC130という派手なフライトで始まる一連の戦車シーンは、湖畔のおばあちゃんの不敵な笑みに至るまでもうアホらしさ全開の面白さだった。これ、もちろんいい意味で!

ちなみにこの戦車。C130からパレットに乗っけてパラシュート降下させたり水陸両用性能を発揮したりと、M551シェリダン空挺戦車を思わせつつも、角ばったデザインは今風でなかなかカッコよい。爆発反応装甲をびっしりと身にまとった姿はオタな私の心をわしづかみ。萌えた~(笑)
ハリウッドのプレミア会場ではM1エイブラムスが、日本でのイベントでは61式戦車(角川のあのロクイチ!)が登場したそうだが、劇中で大活躍(?)したこのオリジナル空挺戦車こそ、ぜひともナマで見たいものである。いや大半がCGだとは思うんだけど・・・。

ヘリや飛行機や戦車を駆使した迫力満点の前半に比べ、中盤のビル内での戦闘やラストの港のシーンなどにいまひとつ新鮮味が感じられなかったことが残念といえば残念。黒幕の正体が明かされるシーンも、その風貌があまりに変わっていたのですぐにピンと来ず、これも残念。登場人物たちと一緒になって「ええっ、この人が!?」って驚くべきところなのに、「誰これ?」となってしまった私がニブいのか?
ま、あえて言うならこのあたりが気になったということで、もちろん目くじら立ててのダメ出しには及ばないレベル。作品の持つ圧倒的なパワーはけっして最後まで途切れないのでご安心を。

メキシコ、イラク、ドイツと戦いの場をめまぐるしく変えながら、ペンタゴンやCIAを巻き込んでの怒涛のノンストップ・アクションは多くの人にオススメである。ぜひ大きなスクリーンで。


★余談・・・戦車といえば奇しくも20日、御殿場の東富士演習場で陸自の90式戦車が射撃訓練中に砲身先端を破損する事故が起きている。詳細は不明だが記事内容から推測すると、事故は演習用徹甲弾(00式TP)を使った行進間射撃中に起こったようだ。29日の22年度総合火力演習に向けての予行が来週早々に始まるわけだが、キューマル不参加はこの際やむを得ないとしても一般公開そのものが中止になるなんてことは・・・。

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