『ナイト&デイ』・・・キャメロンの魅力はやっぱコレでしょ♪

ロマンスを効かせた正統派スパイアクションとしての見応えが十分にありながら、トムとキャメロンの掛け合いにはユーモアもたっぷり。
スパイにもCIAにもまったく縁のないクルマ好きのヒロインが派手な逃走劇に巻き込まれていく様子はもはやコメディの域なのだが、テンポよく流れていくスピーディな展開のせいで緊張感がなかなか途切れない。そのおかげで独特のスリリングな面白さが続くのである。

ところがこの作品には“突然途切れる緊張感”という相反する見せ方もあって、こちらもまた面白さに一役買っている。

事態が切迫するとスパイのロイ(トム・クルーズ)は、巻き込まれヒロイン(笑)のジューン(キャメロン・ディアス)を薬で眠らせてしまうのだ。ここから視点はジューン主観に・・・すなわち次のシーンはジューンが目覚めるところになるので、彼女を眠らせた後のロイの立ち回りやその後の行動を観客は観ることができないのである。
しかもジューンの目覚める場所が太陽降り注ぐ絶海の孤島だったり雪山の麓を走る列車の中だったりするのだから見ているこっちはもうただただ唖然。ロイが危機をどう切り抜け、そして眠ったジューンを連れどういう手段でこんな大移動をやってのけたのかという説明は完全に省略!
目覚めたジューンもジューンでロイに問いただすべきことが他にもっとあるだろうに、彼女の最大の関心事は例えばなぜ自分が水着を着ているのか、誰がどうやって着せたのかということだったりするのが笑える。

せっかくの緊張感を眠りと目覚めで大胆にリセットしてしまうという手法の繰り返しは、アイデアとしては既にあるものかもしれないが、それでも新鮮味があって私は気に入った。ラストのオチでこれが“逆転”するのもいい。面白い。

それにしてもドゥカティのハイパーモタードにトムとキャメロンが二人乗りすると絵になるよなあ。思えばその昔『マスク』でキャメロンと共演したジム・キャリーが、昨年の『イエスマン』で尻丸出しでハイパーモタードに乗ってたのもそれはそれでカッコよかったけど・・・(ホントか!?)

映画に登場する旅客機の定番はなんといってもジャンボ(ボーイング747)だが、本作では懐かしのボーイング727が登場。最初の戦闘の舞台となる。国内で見掛けなくなって久しく、もうとっくに退役した機種だと思っていたけど、まだ現役で飛んでいたのねB2。
そういえば不時着後にロイがCVR(ボイスレコーダ)をトウモロコシ畑に投げ込むシーンがあった。こういうシーンをさりげなく挿し込むセンス、好きだなあ。(もしかしたらFDR・・・フライトレコーダかも)

倉庫での戦闘は見所満載。
まずはキャメロン。銃を構えて口で「バーン」とか、銃撃戦で「パニくった!」ってあわてたりとか、もうキャメロンらしいとぼけたキュートさ全開。『私の中のあなた』で新境地を見せつけたキャメロンもよかったけど、この人にはこの先もずっとこういうかわいらしさを持ち続けてほしいものだ。彼女の魅力はやっぱりそこにあるのだから。
そしてトム。彼のサブマシンガンH&K MP7の“二刀流”がまた華麗でカッコいいこと!
こういう使い方で倍の敵を倒せているのかは甚だ疑問ではあるが・・・(笑)
(ちなみに私、ゲーム「バイオハザード5」プレイ時に使用頻度の一番高い武器がMP7の兄貴分と言えるMP5なのだ)

・・・・・・・今回もメカ&兵器話でダラダラと脱線してしまった。


トップスター二人の主演ながら必ずしも本国でヒットしたわけではないようだが、様々な要素がバランスよく配された本作は『ソルト』よりもはるかに楽しめるスパイ映画とみた。『ソルト』の主役がどういう経緯でトムからアンジーに変更されたのかはともかく、結果的に本作を選んだトムの判断は正しかったようだ。キャメロンとのコンビネーションもピッタリだったしね。

アクションとロマンスとコメディをまとめて、しかも気軽に楽しめる本作。
明日からの3連休にオススメの一本である。

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