『映画「紙兎ロペ」つか、夏休みラスイチってマジっすか!?』・・・ロペとアキラ先輩の長~い一日

『紙兎ロペ』はTOHOシネマズにて2009~2011年に公開作品の幕間に上映されていたショートアニメで、予告編やマナーお知らせの前に上映されるため、TOHOで観るときにはこれを見逃すまいと早めに席に着いたものである。そう、私、ロペの大ファンなのだ。DVDも2枚・・・いや昨日の本作鑑賞後に第3弾を買ってきたので現在3枚所有!(笑)

高校2年生のロペ(ウサギ)と3年生のアキラ先輩(リス)によるシュールでユル~い会話劇がおかしくてたまらない。日常の些細な疑問や最近の出来事について絶妙なボケとツッコミが繰り広げられるという・・・・うーん、これ見た人じゃないと分からないかもしれないなあ。

で、その『紙兎ロペ』まさかの長編映画化なのである。最初にこの話を聞いた時、ロペファンのほぼすべての人が思わず言ったに違いない。

「マジっすか!?」 と。

これ、ロペの口癖なのだが、そう言いたくなるのも当然。このアニメは二人によるコントもしくは漫才のスタイルを基本としているので、長編映画になり得るはずがないと思うのがファンの心理というもの。
そんなわけで期待と不安の入り混じった思いでの鑑賞となった次第だが、なーんだ、そんな心配は必要なかった。不安だった長編のストーリー物としての脚本は起承転結がはっきりとしていて飽きることがなかった。そのうえで各シーンごとの二人のやり取りはちゃんとオリジナルの雰囲気を踏襲していてまったく問題なし。

夏休み最終日の早朝、学校のプールに忍び込んだ二人が、手つかずの自由研究を気にしつつもラジオ体操や釣りに興じてだらだらと1日を過ごしている。その頃ある美術館から“王妃の涙”なる宝石が盗まれた。
進まぬ自由研究、壊れた姉のピアス、預かった親戚の子供、陽気なバンドマン。こうした何のかかわりもなさそうな要素が宝石強奪事件と徐々にリンクし始めて、ついには驚愕の結末へ・・・・!

と言っても緊迫感や爽快感や感動などは二の次なのがこの作品。シュールな世界観の中、あくまでマイペースなキャラたちの1日が刻々と過ぎていく。これがいいのだ。おもしろいのだ。


一つ違和感を感じたのはゲスト声優の多さ。オリジナルのショートアニメのほうで1話のみ参加している篠田麻里子(AKB48)は許そう。アキラ姉ちゃんの蓮っ葉な感じをなかなか上手に当てていたし、やはりこのキャラは若い女声がピンとくる。ただ、それ以外のキャラは声質が被ってもいいからこれまで通り内山監督にやってほしかったなと。まあこれにこだわり過ぎるとアフレコの関係上ストーリーに制限がついてしまうかもしれないので、もし今後の展開があるのなら極力最小限の人数にての収録を希望したいところだ。
まあ、長編よりも現在行われていない幕間上映の復活こそを強く望むファンのほうが圧倒的に多いだろう。

ふだんTOHOシネマズ以外のシネコンを利用されている映画ファンの方の感想もぜひ聞いてみたい、そんな作品である。


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